まず、触媒の正常な姿を見て下さい。
セラミックの触媒の周りに石綿が入っていますが、熱に寄る経年劣化で石綿が固まり、焼けて排圧で飛ばされています。(写真1)これは正常、もしくはいくらかまだ使える状況です。
そのまま使っていくと、片減りしてパイプの中でカタカタ異音が出るようになります。(写真2)
しまいには排気圧に当たり続けて、破壊されて小さくなってしまいます。ここまでくると、触媒があるとは言えない状態です。(写真3)こうなると、交換が必要です。
修理を謳っている業者のなかには、一部を切り取り、めくって触媒の補修(最悪の場合、触媒を壊して完全に入っていない事もありました)を行い、めくったふたを元に戻し、ハンドガンで溶接をモリモリにするという精度の悪い方法でふたをするという作業のところがありました。溶接と言っても、完全にふたが出来ていないので、生ガスが漏れてしまい溶接痕周辺に黒くシミが出て来ています。(写真4)しかも悪質なことにマフラーを車体に取り付けすると、上側(車体と接する側)になる部分をめくるので、目視では判別 付きません。排気音や排気ガスが修理が上がって来たはずなのにほとんど変わっていないなど、かなり注意してみないと解らないのです。
もう一つ注意すべき点があります。カタカタと音が出るので修理して欲しいと言う依頼に対して、どうやら、出口から棒で突いて触媒を完全に破壊して、さも修理をしたがごとく納品されてくることがあると言うのです。管にメジャーを差し込んでも触媒に当たって短いはずなのに、触媒部分を通り抜けてしまい長さが同じした。(写真5)本当に呆れた修理です。
そして最後は修理しましたと言って、全く何も入っていないケース。
触媒が全く入ってないなんて、地球にも人にも酷い話です。
上記の修理内容プラス、触媒ケース内にて直管パイプにてストレート構造にする。
この場合も、結局は触媒レスになりますので、車検にアウトです。